2014年9月25日木曜日

堤町まちかど博物館展示室の震災復興


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堤町まちかど博物館の2階展示室では、東日本大震災により堤焼のカメが壊れ、展示品を紹介するキャプションも失われるなどの被害を受けました。8月までに今後の地震から堤焼のカメを守るための木枠台の設置が完了しましたが、次の復興作業として、キャプションを新たに作り直すことになりました。堤人形作家の佐藤吉夫師匠の指導のもと、5日間にわたって展示品の調査を行い、スチレンボードを加工して90枚のキャプションを製作しました。また、木枠台のマス目にカメを入れたものの、カメの大きさがまちまちなため、マス目とカメの間があきすぎたり、逆に小さすぎてカメ底と展示台に隙間があいたりしていたため、木枠台の上に振れ止めを付けたり、カメ底に高さを調整する台座を取り付ける必要があり、再び鈴木功師匠に製作と取付をお願いしました。また、震災当日、吉夫師匠の機転で被害を免れた堤人形「谷風」は、人形展示室の床の上に仮置きされていますが、今後の地震に備えて、人形を入れている木箱の修理と木箱正面をアクリル板で保護するとともに、木箱をのせる展示台を製作する作業を鈴木師匠にお願いしています。あともう少しで六連の登り窯の修復から始まった一連の震災復興活動を終えることができます。
振れ止め


台座


キャプション製作のための調査活動中
新しくなったキャプション

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